皆さん、こんにちは。神奈川県茅ヶ崎市を拠点に、新築住宅を中心とした電気工事やオール電化工事を手掛けている勝電設株式会社です。
IHクッキングヒーターやエコキュートを導入する際、「分電盤も交換しなければならないのか」と気になっている方も多いと思います。
結論からお伝えすると、オール電化にするからといって、必ず分電盤ごとの交換が必要になるわけではありません。既存の分電盤や配線が必要な電圧・容量に対応していれば、専用回路の追加などで対応できる場合があります。
この記事では、IH・エコキュートの導入時に確認したい分電盤の容量や回路数、交換が必要になりやすいケースについて解説します。
【要点まとめ】
- IHやエコキュートでは200Vの専用回路が必要になることがあります
- 空き回路があっても、電気容量や配線の確認が必要です
- 設備を購入する前に分電盤を確認すると、追加工事や設置延期を防ぎやすくなります
■オール電化でも分電盤交換が不要な場合はある
・現在の分電盤を利用できることもある
住宅の分電盤まで100Vと200Vの両方を取り出せる配線が来ており、必要な回路と容量を確保できる場合は、既存の分電盤を活用できることがあります。
この場合は、IHやエコキュートに対応したブレーカーを設置し、機器まで専用の配線を引く工事が中心となります。
・空きスペースだけでは判断できない
分電盤に使われていない場所があると、「ここへブレーカーを追加すれば大丈夫」と考えがちです。
しかし、見た目に空きがあっても、主幹ブレーカーや幹線の容量、分電盤自体の仕様が導入予定の機器に対応しているとは限りません。
IHとエコキュートを同時に使う時間帯も考え、住宅全体でどれくらいの電気を使用するのかを確認する必要があります。
■IH・エコキュートには専用の電源が必要になる
・200Vを使用する機器が多い
家庭内では、照明や一般的なコンセントに100Vが使われています。一方、IHクッキングヒーターやエコキュートには、200Vを使用する製品が多くあります。
必要な電圧や消費電力は機種によって異なるため、製品の仕様書を確認したうえで、対応するブレーカーと配線を用意します。
・ほかのコンセントと共用しない専用回路を設ける
消費電力の大きい機器では、ほかの照明やコンセントとは分けた専用回路が必要です。
専用回路とは、分電盤から対象機器まで専用の配線を引き、独立したブレーカーで管理する回路のことです。
近くのコンセントから電源を分岐するだけでは、必要な電気を安全に供給できない可能性があります。
・100Vの家電はこれまでどおり使用できる
住宅を200V対応にしても、すべてのコンセントが200Vになるわけではありません。
家庭内では100Vと200Vの回路を分けて使用できます。テレビや一般家電は100V、IHやエアコンなどの対応機器は200Vという形で、用途に合わせて電気を使い分けます。
■分電盤交換が必要になりやすいケース

・必要なブレーカーを追加できない
分電盤に空き回路や増設スペースがない場合は、IHやエコキュート用のブレーカーを追加できません。
分電盤の外に増設用の盤を設けられることもありますが、設置場所や既存設備の状態によっては、回路数の多い分電盤へ交換した方が適している場合があります。
・住宅全体の電気容量が不足している
IHやエコキュートを導入すると、これまでより多くの電気を使用する可能性があります。
主幹ブレーカーや電力メーターから分電盤までの幹線が必要な容量に対応していない場合は、契約容量の変更や幹線の改修が必要になることもあります。
・古い住宅で200Vを取り出せない
古い住宅では、100Vのみを使用する配線方式になっていることがあります。その場合は、200Vを利用できる配線方式への変更が必要です。
分電盤だけでなく、住宅への引き込みや幹線まで工事範囲が広がる可能性があるため、現地調査を行ったうえで判断します。
・分電盤やブレーカーが古くなっている
回路を追加できる状態でも、分電盤や内蔵ブレーカーの劣化が進んでいる場合は、設備導入に合わせた交換を検討します。
新しい機器を接続した後に分電盤の不具合が発生すると、あらためて停電を伴う工事が必要になります。目先の工事だけでなく、今後も安全に使える状態かを確認することが大切です。
■分電盤を交換せずに対応できるケース

・空き回路と必要な容量を確保できる
既存の分電盤に適合するブレーカーを追加でき、主幹ブレーカーや幹線にも余裕があれば、分電盤を交換せずに専用回路を設けられる可能性があります。
ただし、分電盤の空きだけを見て自己判断することはできません。機器の仕様と住宅側の設備を照らし合わせる必要があります。
・増設用の盤を設置できる
既存の分電盤内に空きがなくても、周辺に設置スペースがあれば、増設用の小さな盤を設けられることがあります。
増設盤と分電盤全体の交換のどちらが適しているかは、工事費だけでなく、設置場所、今後の設備追加、既存分電盤の状態を含めて判断します。
・導入する設備を分けて検討する
IHとエコキュートを同時に導入する場合と、どちらか一方だけを導入する場合では、必要な回路や電気容量が異なります。
将来もう一方の設備も導入する予定があるなら、今回の工事で必要な予備回路や配線を準備しておく方法もあります。
勝電設では、分電盤や専用回路、オール電化に関する電気工事に対応しています。工事の対応範囲を確認したい方はこちらをご覧ください。
■設備を購入する前に確認したいこと

・導入予定の機器と型番
IHやエコキュートは、製品によって必要な電圧や電気容量が異なります。導入したい機器が決まっている場合は、メーカー名と型番を控えておきましょう。
まだ機器を決めていない場合は、希望する機能や設置場所を伝えることで、必要な電気設備を整理しやすくなります。
・分電盤と電気メーターの状態
分電盤全体、ブレーカーの並び、メーカー名や型番のラベルを撮影しておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。
ただし、分電盤のカバーを外したり、電気メーターや引込設備を操作したりしないでください。安全に確認できる範囲だけで問題ありません。
・機器までの配線経路
分電盤からIHやエコキュートの設置場所まで、どのように配線を通すかによって工事内容が変わります。
天井裏や床下に配線できる場合もあれば、壁の外側にカバーを設けて配線する場合もあります。建物の構造や希望する仕上がりを現地で確認して決定します。
・将来追加したい電気設備
エアコン、食器洗い乾燥機、太陽光発電、蓄電池、EV充電設備など、今後追加したい設備があれば事前に伝えましょう。
将来計画まで含めて回路数を考えることで、設備を追加するたびに分電盤を改修する負担を抑えやすくなります。
■設備と分電盤をまとめて確認してから導入する
IHやエコキュートを導入する際、必ず分電盤ごとの交換が必要になるわけではありません。
既存の分電盤が200Vに対応し、必要な回路数と容量を確保できれば、専用回路の追加などで対応できる場合があります。
一方、空き回路がない、電気容量が不足している、200Vを取り出せない、分電盤が古いといった場合は、分電盤や幹線の改修が必要です。
設備を購入してから電源が対応していないと分かると、追加費用や設置日の延期につながります。機器を決める段階で、住宅側の電気設備も確認しておきましょう。
勝電設株式会社は、神奈川県茅ヶ崎市を拠点に、住宅の分電盤工事やオール電化工事に対応しています。
「現在の分電盤をそのまま使えるか知りたい」といった段階でも大丈夫です。まずは導入予定の設備や現在の状況をお聞かせください。

